経営方針

2025年3月期 中期経営方針

更新:2024年5月10日

〔中期の取り組み〕

当社グループは、これまで培ってきた独自技術と、他社の独創的な最先端技術やノウハウとを融合させることで、より付加価値の高い製品やサービスの創造に取り組み、お客様の課題を解決するソリューションを提供しております。
今後の中長期においては、事業ポートフォリオの強化による収益の安定化と新たな事業の育成をともに実現するための事業構造改革を継続し、アミューズメント事業、ASIC事業、通信事業を、当社を支える事業の柱として確立するため、それぞれの事業において取り組みを進めてまいります。
また、当社の持続的な成長を見据え、第4の新規事業の立ち上げを目指してまいります。国内外の大学との最先端技術の共同研究開発を推進するとともに、北米拠点の体制強化を行い、米国で立ち上げたCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)の活用により、最先端の技術やアイデアを持つスタートアップ企業に対しての事業投資や戦略的提携を推進する考えです。これにより、新たな事業の芽を探索し、独自性のあるビジネスの創出と事業化につなげてまいります。

  1. アミューズメント事業
    主力事業であるアミューズメント事業においては、引き続き顧客密着型の提案活動とサポート活動に注力するとともに、次世代機向けのビジネス獲得に向けて万全を期して準備を進めます。また、製品の安定供給のため、情報連携や生産体制の強化など、パートナー企業や製造委託先、協力先等のサプライチェーン全体を盤石なものとするための取り組みを継続いたします。業績については、引き続き主要なサプライヤーとしての地位を確実なものとし、安定した売上と収益の確保を目指します。

  2. ASIC事業
    ASIC事業については、これまでの主力であったコンシューマ機器分野やOA機器分野等を中心とした事業展開に加え、産業機器分野や通信インフラ分野を新たなターゲットとして、引き続き事業の拡大に取り組みます。これまで培ってきたアナログ技術や、通信技術、情報セキュリティや暗号技術、画像処理技術などの当社が得意とする技術を活用し、画像処理・FA機器・通信インフラ機器向けの製品開発を進め、順次量産化を進めていく予定です。業績については中長期における増収増益の継続を目指します。

  3. 通信事業
    通信事業においては、この中期における本格的な量産開始を目標として事業の立ち上げに取り組んでおります。具体的には、無線通信技術の「Wi-Fi HaLow™」のトップ企業であるオーストラリアのMorse Micro PTY. LTD.(以下、Morse Micro社という)との戦略的提携による事業化を進めております。この通信事業においては、当社がこれまで培ってきた有線通信技術と、約1kmの非常に長い通信距離と低消費電力を実現したMorse Micro社の無線通信技術によって、幅広い通信ソリューションによる事業展開を進めていく考えです。ターゲットアプリケーションは多種多様で、ローカル通信分野、ホームネットワーク分野での建物内外の敷地全体における通信、ドライブレコーダーの映像データ伝送、ドローンとのインターフェース、無線監視カメラネットワークなどに活用していく予定です。業績については、顧客のアプリケーションに向けたソリューション開発と新規の顧客開拓に注力して、本格的に量産を開始し、早期の黒字化を目指します。
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